ここぞ、という所でミスをする選手の特徴を見抜く方法
どのような集団においても一人くらいはいますよね。
ここぞ!という所でミスをしてしまう人が・・・(ああ、それは私かもしれません)。
・・・普段はできているのに。
・・・いつも通りなら、やれているのに。
どうしてそのようになるのでしょうか。
優れたメンタルトレーニングとは?
メンタルを強くするにはどのような練習を行えば良いのでしょうか?
きつい内容にひたすら耐えますか?
きつい事に耐えるだけで良いなら、どんな内容でも良いはずです。
鼻毛を全て抜いてみるとか、空気椅子をやりまくるとか。
しかしそれらに、明らかにメンタルを鍛えるとの認識はありません。
トレーニングの特異性の原則から言っても、メンタルにはメンタルに向いたトレーニングがあるはずです。
少しヒントになるような出来事があったのでお話をさせて頂きます。
ヒントは「日常」にあった!
先日、高校のテニス部の合宿に帯同させて頂きました。
そこでコーチとしても教員としてもベテランの先生とお話をする機会がありました。
内容はもちろん所属する生徒さんの部活動についてです。
メンタルや動機付けといった内容で話が進んでいた時です。ちょうど目の前で練習試合をしていた生徒さんが、一瞬だけ急に動きが悪くなり点を取られてしまいました。
それはまさに、あれ?どうしたの?といった感じです。
身体の不調ではありませんが、明らかにその瞬間の対応力が下がった印象です。
私の驚いている雰囲気が伝わったのだと思います。
その先生は「彼はああいう所があるんです。もう少しがんばってほしい所でミスが出やすい」と説明してくれました。
続けて「自分の立ち位置が分かっていないので、自分のやりたいプレーしかできない」「周りが見えていない」とも言いました。
だからああいうミスをするんです、と。
「どうしてそのようになるのでしょうか?」
と聞いてみると、その先生はこのように話されました。
「日常生活でも、そうだから」
日常生活において(この場合は学校生活において)、例えば廊下ですれ違う際に顧問の存在に気づかない、集合して話を聞くべき所で他の部員と重なって立
つので話が伝わらない、といったことが散見されるそうです。
ちなみに他の生徒さんも、皆それぞれの所で日常生活のクセとプレー内容(主にミスにおいて)がリンクしている所が見られました。
どんな一日を送っていますか?
つまり、試合においてメンタルが弱いのなら、日常生活においてもメンタルが弱いのではないか、ということです。
自らの生活を見直すことで、ここぞという場面に強くなれる可能性がそこにはあると思います。
周囲への気配り、観察力、距離感、先を読む(読もうとする)力・・・。
日常生活を知っているからこそ見えてくる意見だなと思いました。
自分を見つめなおすことが難しければ、人に聞けばいい。
信頼する先生や上司、先輩、同僚、友人、恋人など・・・。
人を意見に耳を傾けたとき、精神的なレベルアップの門が開くような気がします。
日々の生活の中から、レベルアップを図れる生き方ができたらいいですね。
ちなみに前述の先生は、部員の日常生活(学校生活)のレベルアップから指導をしているそうです。
廊下ですれ違いざまに挨拶を忘れない(先生と生徒、どちらが先に挨拶できるか競い合っているそうです)。
日々のタイムスケジュールを考えて次に何をすべきか考えさせる。難しければ教える。
もう五年以上の付き合いになりますが、その先生の元で、とてもよく部員さん達が育っているようにみえます。
まとめ
- 日常生活とプレー内容(主にミスにおいて)リンクしていそうであること
- メンタルの強さと日常生活は大きく関わりがありそうなこと
- 日常生活の見直しがメンタルの強さを生むこと
メンタルトレーニングが日常の見直しだとすると、具体的にはどのような練習があるでしょうか。
その方法の一つとして山岳修行があります。それについてはまた機会をみてお話したいと思っています。